眼科での看護師の仕事は?
まずは眼科で働くにあたって押さえておきたい情報から見ていきましょう。眼科とは眼の疾患を抱えている患者の処置や治療を行うところです。繊細な器械を用いて検査をするため、眼科特有の知識や技術を身につける必要があります。働きながら学ぶことも多いため大変ですが、体力的な負担や精神的な負担は他の診療科に比べて軽く、多くの看護師から人気があります。眼科で働くために特別な資格は必要ありません。看護師の資格があれば大丈夫ですが、キャリアアップを目指すなら視能訓練士や認定看護師の資格を取得するといいでしょう。
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眼科とはどのようなところ?
まずは眼科とはどのようなところなのかを知りましょう。眼科は眼の疾患を治療する診療科です。私たちは情報の9割を眼から取り入れています。眼に異常が出ると日常生活がままならなくなってしまうでしょう。それほど重要な役割を果たしている眼ですが、大きさは直径約24mm程度しかありません。とても小さい割に複雑な組織や神経が張り巡らされています。緻密な作りになっている眼の検査は症状に合わせて多種多様に行われています。
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具体的な仕事内容
眼科で働く看護師の仕事内容を具体的に見ていきましょう。看護師の仕事は「外来業務」「病棟業務」「手術室業務」の3つに分類されます。ほとんどの街のクリニックは入院や手術の設備がないため、外来業務のみを行っています。規模の大きな病院がこのような分業制を採用しているようです。外来業務の主な仕事は、患者の問診や検査です。眼科は症状に合わせて検査を行うため、検査の内容もさまざまです。経験のない人は慣れるまで大変かもしれません。
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働きやすさは?
街のクリニックなどは入院や手術の設備がないため外来業務が中心です。患者がたくさん来院すれば残業になることはありますが、基本的に定時で帰れます。それに対し、手術も行う規模の大きな病院は患者の術後管理などもあるため夜勤もあります。しかし、他の診療科ほど体力を必要としませんし、急変リスクのある患者もいません。体力的にも精神的にも負担が少ない職場だといえるでしょう。検査業務も多く慣れるまでは大変ですが、慣れてしまうと単調作業の繰り返しになるため物足りなさを感じる人もいます。
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必要なスキル
眼科で働くにあたって必要な資格は特にありません。看護師の資格があれば大丈夫です。ただし、キャリアアップを考えているのなら眼科に関係する資格を取得するといいでしょう。視能訓練士や糖尿病認定看護師、感染管理認定看護師などの資格を持っていると待遇面が優遇されます。また、眼科疾患は内科疾患との関わりも深いため、内科経験のある人も歓迎されます。内科では眼科では頻度が少ない注射や点滴を日常的に行っています。それらを苦手とする看護師も多いため、注射や点滴の技術に長けている人は重宝されます。
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視能訓練士の有無によって変わる仕事
眼科で働く看護師の仕事内容には、いくつかの共通点があります。ただし、視能訓練士がいる職場といない職場では看護師の仕事内容が変わります。視能訓練士は、視力検査や眼圧検査などの検査をメインで担う職種です。視能訓練士がいる場合、視力検査などを担うのは視能訓練士がほとんどで、規模が大きい眼科クリニックや患者の多いクリニックでは視能訓練士が在籍していても足りていないケースがあります。眼科への転職を考えている看護師は、視能訓練士の有無まで調べてから応募先を決める方法もあります。